2025年5月中旬ごろ7月中旬にかけて、携帯電話に「+425」や「+42」から始まる国際電話の番号がかかってきていて不気味・怖いとの声が非常に多く上がっています。
結論からお伝えすると「+425」からかかってくる電話は「詐欺電話」の可能性が非常に高いです。
もし「+425」からの電話に出ると「入国在留管理局…」などとテープ音声が流れるとあり、折返し電話すると高額な電話料金が発生したりする可能性があるため、安易に折り返し等はせずに”無視”するよう心がけましょう。
なお、「+425」は割当なしのため、どこの国から発信されたのかは特定できません。
詳しくみていきましょう!
▶+1255から始まる国際電話は詐欺!どこの国からかかってきた?
+425から始まる国際電話着信は詐欺!
+425から始まる国際電話着信は詐欺!
「+425」から始まる国際電話の番号の着信があっても詐欺の可能性が非常に高いため”無視”することが大切です。
X(旧Twitter)や、Yahoo! 知恵袋では相当数の方が「+425」から始まる電話が掛かってきて不気味・怖いと投稿されています。
これらの「+425」の番号からかかってくる電話は「詐欺電話」の可能性が非常に高いので、着信があっても無視することが大切です。
留守電に「帰り」とアナウンスがあったという声も・・・
+425からの電話に出るとどうなる?
+425からの着信に出た方は。自動音声で「こちらは入国監理局です。まだ提出してない書類がある場合は・・・」等のアナウンスがされたと報告されています。
他にも、「こちらはNTTです。この電話は2時間後に止まります」というようなアナウンスもあったことが報告されています。
過去をさかのぼると、2023年10月頃から国際電話の詐欺電話が流行しており、2024年8月上旬から「+1(844)」から始まる電話から「NTTファイナンス」を名乗る留守電が入っていた、という内容と同一に見受けれられます。
確実に詐欺電話ですね。
では、「+425」はどこの国からかかってきたのか調べてみました。
すると…
+425から始まる国際電話はどこの国からかかってきた?
「+425」の国際電話の国番号は割当されてないため、実際にどこの国からかかってきたかは明らかになっていません。
一方で、日本中で着信が確認されていることから、日本や、昨今の詐欺グループの拠点の東南アジア等の地域からのかけられている可能性も否定できません。
海外の国・街の市外局番を調べられるCountryCodeというサイトを調べてみてみましたが、やはり「+425」の数列の掲載はありません。
さらに一桁減らした「+42」からの国番号も調べてみましたが実在しませんでした。
順番に解説していきます。
+425は未使用
「+425」の国番号は未使用のため、特に国番号の指定はありません。
国番号 | 国 |
---|---|
+420 | チェコ共和国 |
+421 | スロバキア共和国 |
+422 | 未使用 |
+423 | リヒテンシュタイン |
+424 | 未使用 |
+425 | 未使用 |
+426 | 未使用 |
+427 | 未使用 |
+428 | 未使用 |
+429 | 未使用 |
+420、+421、+423を除く+42〜から始まるの番号はすべて未使用です。
すでに怪しすぎる…
+42の番号は?
+42からはじまる国番号も2025年時点では存在しません。
というのも、過去チェコスロバキアの国番号として利用されていましたが、1993年にチェコとスロバキアに分離独立。その後も、1997年までは2国の共通の番号として+42が使われていました。
どちらも独立したため別々の国番号が割当られたんですね。
さらに、海外の国・街の市外局番を調べられるCountryCodeというサイトでは、「+40」はルーマニア、「+41」はスイスと、”4”から始まる国番号はヨーロッパの国々で利用されていることがわかります。
今回は「+425」から始まっている番号からの発信が多くあるため、どこの国にも該当しない「+425」から始まる番号は詐欺だとわかります。
使用されていない「未割り当て」の番号を狙っているのがわかりますね。
+425は国際電話を装って日本から発信している可能性も
+425は国際電話を装って日本から発信している可能性も
「+425」のように国番号が未使用であったり、未割り当ての地域から発信される理由は、日本の国内にいながらインターネットを経由して海外アプリ等を駆使して電話番号を偽装している可能性が高いです。
2023年10月17日のメ~テレの記事では、
「国際電話の番号については、インターネット上や海外のアプリを使って番号を取得することができたり、かかってきた電話番号を偽装することができる。日本の取得した番号を利用していても表面上だけ海外の番号にすることもできる」(愛知県警生活安全総務部 井上淳警部)
引用:メ〜テレより
と、海外のアプリを使えば日本にいながら表面上だけ海外の番号にできるとあります。
今回の+425の未割り当て番号も同じっぽいですね
2024年は「+69」や「+377」「+1255」等の発信番号での報告も相次いでおり、心当たりのない国際電話の着信には出ないよう注意喚起がされています。
東南アジアが拠点の報道も
2025年からは特殊詐欺グループの拠点が東南アジアにあり、いわゆる「かけ子」らが移送されていることも報道されています。
JIJI.COMの報道によると・・・
プノンペンで8階建てビル1棟を借り切り、詐欺の電話をかけるグループの拠点を発見。2023年9月、依頼を受けた現地当局が急襲し、日本人メンバー25人を拘束した。
引用:JIJI.COMより
詐欺の電話をかけるグループ拠点がカンボジアの首都「プノンペン」にあったとあります。
一度かけ子になってしまったら抜け出せない・・・という報道もみたことがあります・・・
また昨今の詐欺電話での被害額は甚大な額にになっています。
香川県の3ヶ月間の被害額は約270万
2023年10月6日の読売新聞オンラインの記事では、2023年7月〜9月のたった3ヶ月間で「+1」などからの詐欺電話による被害額は約270万と報道されています。
「+1」など、「+」と国番号から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺の被害が、香川県内で急増している。今年7~9月の被害総額は約270万円に上る。
引用:読売新聞オンラインより
その手口としては、
9月初旬、県内に住む60歳代女性の携帯電話にかかってきた1本の電話。米国やカナダからの発信を示す「+1」で始まる番号だった。女性が出ると、「サイト利用料金が1年間未納。詳細を聞くには『1』を押して」と自動音声の案内が流れた。
引用:読売新聞オンラインより
国際電話を装って携帯電話に「+1」から着信から、自動音声に従い番号を押したところ電話事業者を名乗る人物から「未納料金がある」と言われ、コンビニで電子マネーを30万円分購。電話口で電子マネーの番号を伝えてしまった、とあります。
指示通りに番号を選択すると、電話事業者の担当者を名乗る男が登場。「きょう中に支払わないと民事訴訟を考えている」などと伝え、未納料金の支払いとして、電子マネーの購入を指示してきた。女性はコンビニで30万円分を購入。利用するために必要な番号を電話で伝え、だまし取られたという
引用:読売新聞オンラインより
一方で、2025年7月時点では「入国管理局…」という自動音声のアナウンスがあったりと、上述の手法ではない可能性もあります。
もし一度でも出てしまうと何度も着信がある可能性もあるので、見知らぬ「+425」からの電話には出ない、また着信があっても無視することが大切です。
あやしい電話がかかってこないようにするためにはどうしたら良いのかしら?
国際電話の詐欺の3つの対処法
国際電話の詐欺の3つの対処法
何度も「+425」から、国際電話がかかってきたら以下の3つで対処するようにしましょう。
「+425」から始まる番号からかかってきたときの3つの対処法
- 「+」からはじまる、国際電話とわかったら電話に出ない
- かけ直しは絶対にしない
- もし留守電が入っていても徹底的に無視
詐欺電話に安易に掛け直すと発信番号が通知され、何度もかかってくるという声も少なくありません。
もし「+425」から着信があった場合は必ず「無視」することを心がけましょう。
でも違う番号で何度もかけてくると着信拒否も難しいのでは…?
国際電話を着信拒否する方法
何度も掛かってくる国際電話を着信拒否したい!という場合、スマホ・固定電話でそれぞれ以下の方法があります。
順番に解説していきます!
スマホで国際電話を着信拒否する
スマホで国際電話を着信拒否する場合、ご自身が持っているスマホが「iPhone」か「Android」かで対応が変わってきます。
まずはAndroidから解説します。
Androidの場合
Androidの場合は3つ方法があります。
・スマホ本体で設定
・キャリア側で設定
・アプリダウンロードで設定
順番にみていきましょう。
「スマホ本体で設定」
まず国際電話の着信拒否がスマホ側でできるかどうか確認しましょう。
手順としては
です。
キャリア側で設定
またキャリアによっては国際電話自体を拒否する設定もできます。
アプリダウンロードで設定
ほかにも迷惑電話を拒否できる「Turecaller」や「whoscall」をダウンロードして着信を拒否することもできます。
ただしサービス自体が有料課金のため、まずは上述の「スマホ側の設定」、「キャリア側で設定」ができるかどうか試してから、どうにも難しい場合にアプリで設定するのがおすすめです。
iPhoneの場合(本体編)
iPhoneの場合はiPhone側の設定+アプリ導入で、国際電話や迷惑電話を拒否することができます。
まずはiPhone側の設定で「不明な発信者を消音」をオンにします。
手順としては
とすすみ、オン(緑色のボタンが点灯)にできれば完了です。
【Apple公式サイトにも手順があります。】
https://support.apple.com/ja-jp/111106
ただし、不明な番号からの着信はすべて鳴らない設定のため、お仕事等で客先などからランダムの番号で着信が予想される場合はオフにしておきましょう。
iPhoneの場合(アプリ編)
次に、iPhoneの有料アプリで着信拒否設定する方法をお伝えします。
AppStoreで「Turecaller」や「whoscall」などをダウンロードし、国際電話や迷惑電話をアプリ側で拒否することができます。
ただし、サービス自体は有料課金になるため、まずはダウンロードで試してみて「良ければ課金」としたほうが良さそうです。
もちろん無料が良いけど繰り返し着信あるなら有料も検討したいですね。
固定電話で国際電話を着信拒否する方法
固定電話で国際電話を拒否する方法は一択で、国際電話不取扱受付センターへ連絡すると無償で国際電話の発信・着信を休止することができます。
警視庁もおすすめしているため、固定電話があり、特にご高齢のご家族がいる方はおすすめです。
海外に住む家族知人がいないなら、不要な国際電話は鳴らないようにしましょう
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!まとめです!
まとめ
・+425から始まる国際電話は詐欺!
・+425の国番号は未使用。
・+425から始まる国際電話がかかってきたら無視を徹底
・スマホや固定電話での国際電話の着信拒否方法を紹介。
これからも国際電話の詐欺電話には注意しましょう。