2024年7月1日から放送のフジテレビ系ドラマ「海のはじまり」で登場する絵本「くまとやまねこ」が緊急重版となり話題です。
「海のはじまり」を観ている方、まだ観ていない方も絵本「くまとやまねこ」を読むべき5つの理由をお伝えしていきます。
詳しくみていきましょう!
*以下ドラマのネタバレを含みます。ご理解の上で読み進めてください。
海のはじまり|絵本「くまとやまねこ」を絶対に読むべき5つの理由!
2024年7月1日から放送のフジテレビ系ドラマ「海のはじまり」で登場する絵本「くまとやまねこ」、とっても気になりますよね。
絵本「くまとやまねこ」は、湯本 香樹実さん(著者)と酒井 駒子さん(イラスト)のコンビで描かれ、2008年4月17日に発売。2009年版の国内絵本「この絵本が好き! 」で1位を獲得するなど、世界各国でも人気のベストセラーです。
「海のはじまり」を観ていたら(観ていなくても!)絶対に読むべき5つの理由はこちらです。
- 身近な人との”死”の向き合い方がわかる
- ”くま”がまるで「海」のよう
- ”くま”がまるで「夏」のよう
- ”くま”がまるで「弥生」のよう
- ドラマ内の絵本の行方
順番に見ていきましょう!
絵本「くまとやまねこ」を絶対に読むべき理由|身近な人との”死”の向き合い方がわかる
絵本「くまとやまねこ」を絶対読むべき理由の1つ目は、絵本を通じて「大切な人の”死”の向き合い方がわかる」です。
絵本「くまとやまねこ」のあらすじはこちらです。
だって、ぼくたちは ずっとずっといっしょなんだ───
引用:Amazonより
突然、最愛の友だち・ことりをなくしてしまった、くま。
かなしみのあまり、くまは、くらくしめきった部屋に閉じこもる。
だがくまにも、花咲く時は訪れて…夢のコンビで贈る感動の絵本。
仲良しだった”くま”と”ことり”ですが、ある日”ことり”が死んでしまいます。
来る日も来る日も”ことり”を想って思い詰めていたのですが、ある日”やまねこ”と出会い、”くま”の気持ちが変わっていく様子が描かれています。
作者の湯本 香樹実さんのコメントには、この絵本を通じて伝えたかったことは「時間」だと言います。
この『くまとやまねこ』は、ずいぶん長い時間をかけてできあがった絵本なのですが、できあがった今、時間をかけたかいがあったなあと心から思えるし、この絵本で私が書きたかったことも、やっぱり「時間」なのだな、とあらためて感じています。
引用:河出書房新社の公式サイトより
さらに、「身近な人が亡くなったり、大事なものを失うのは、自分の一部も死ぬことと等しい」と続き、「当事者は時間が止まったように思えるが。実はきちんと時間は流れていて深く変化しているのではないか」と語っています。
身近な人が亡くなることも含めて、大事な何かを失うというのは、自分自身の一部が死ぬことと等しい。死んだ自分を抱えている間は、時間が止まってしまったようにも思えるけれど、時間は実はきちんと流れていて、なにもしていないように見える人にも、深い変化をもたらしているのではないでしょうか。
引用:河出書房新社の公式サイトより
そして、絵本の”くま”のように、必ず蘇るときがくるんだという時間への感謝と深い信頼が、この絵本のストーリーを書かせてくれたと明かします。
この絵本のなかのくまが、悲しみに閉じこもり、でもやがて外に出かけていったように、必ず死んでしまった自分自身の一部も、またよみがえる時がくるんだという、そういう時間というものへの深い信頼と感謝の念が、私にこの小さな物語を書かせてくれたのだと思います。
引用:河出書房新社の公式サイトより
また、この絵本「くまとやまねこ」は基本白黒のモノトーンで描かれており、イラストを担当された酒井駒子さんの繊細なタッチと動物たちの描写が涙を誘います。
作者の湯本 香樹実さんもイラストについて以下のように語っています。
酒井駒子さんの素晴らしい絵によって、くまやことりややまねこや、命あるものすべてに流れる時の一刻一刻が、一頁一頁、このうえなくいとおしいものとして描き留められました。お読みいただけましたら幸いです。
引用:河出書房新社の公式サイトより
日常にいた”ことり”を失った”くま”が明るく前を向いていく姿に筆者も涙しました。
絵本「くまとやまねこ」を絶対に読むべき理由|”くま”がまるで「海」のよう
絵本「くまとやまねこ」を絶対読むべき理由の2つ目は、”くま”がまるで「海」のようだからです。
「海のはじまり」と「くまとやまねこ」の描写を比較すると…
・身近にいた"ことり"を失った”くま”
・母「水季」を亡くした娘の「海」
を重ねられずにはいられません。
また、死別と出会いを繊細に描いた絵本「くまとやまねこ」を大切に愛読していた海の心情を思うと…
泣けちゃうわね
一方で、この絵本が目黒蓮さん演じる「月岡夏」の心情も映し出しているように感じます。
絵本「くまとやまねこ」を絶対に読むべき理由|”くま”がまるで「夏」のよう
絵本「くまとやまねこ」を絶対読むべき理由の3つ目は、”くま”がまるで「夏」のようのようだからです。
目黒蓮さん演じる「月岡夏」ですが、1話で元カノを亡くしたという事実を突きつけられます。
改めて「海のはじまり」と「くまとやまねこ」の描写を比較すると…
・"ことり"を失った”くま”
・元カノ「水季」を亡くした元彼の「夏」
元カノの水季に妊娠が発覚、中絶の同意の後に一方的に振られてしまった「夏」ですが、中絶して一つの生命を失くしたという事実、そして、元カノの死を”くま”に重ねることは想像に難くありません。
「海のはじまり」の2話まででは、絵本「くまとやまねこ」との「月岡夏」の接点はありませんが、「海」が愛読していたことから3話以降でつながる可能性もありそうです。(*筆者の考察です。)
絵本「くまとやまねこ」を絶対に読むべき理由|”くま”がまるで「弥生」のよう
絵本「くまとやまねこ」を絶対読むべき理由の4つ目は、”くま”がまるで「弥生」のようのようだからです。
有村架純さん演じる「百瀬弥生」ですが、2話で2016年12月に元彼と中絶した回想シーンがでてきます。
ここでも改めて「海のはじまり」と「くまとやまねこ」の描写を比較すると…
・"ことり"を失った”くま”
・生まれてくるはずの「子供」を失った「弥生」
当時、中絶を決断した「弥生」ですが、その後も納骨堂に行き合掌している姿もあり、苦悩している様子がわかります。
「海のはじまり」の2話まででは、絵本「くまとやまねこ」との「南雲弥生」の接点はありませんが、彼氏である月岡夏の実の子供「海」が愛読していたことから3話以降でつながる可能性もありそうです。(*筆者の考察です。)
絵本「くまとやまねこ」を絶対に読むべき理由|ドラマ内の絵本の行方
絵本「くまとやまねこ」を絶対読むべき理由の5つ目は、ドラマ内の絵本の行方が今後のストーリーのキーポイントとなりうるからです。
「海のはじまり」では、絵本「くまとやまねこ」の裏側に「なぐも うみ」とひらがなで名前が書かれています。
2話ではこの絵本「くまとやまねこ」を、池松壮亮さん演じる「津野晴明」が南雲家に届けます。
津野晴明は図書館で働いているため、絵本の内容を知っているはずですが、以下2つのギモンが残ります。
・どういう意図でこの絵本を届けたのか
・夏の訪問に気づいたため、玄関に絵本を置いていった
これらのことから、またどこかで絵本「くまとやまねこ」の伏線が回収される可能性が高いと推測します。
絵本の内容を知っていると余計に感情移入してドラマが楽しくなりますね。
そんな絵本「くまとやまねこ」ですが、なんと…!
海のはじまり|絵本「くまとやまねこ」が緊急重版!
河出書房新社の公式Xでは「緊急重版が決定した」と投稿されています。
Xの投稿を文字に起こすと…
湯本香樹実×酒井駒子『くまとやまねこ』緊急重版が決定しました。 数々の賞に輝き23万部を突破する作品となる一方、一瞬のブームではなく刊行から16年毎年版を重ね長く愛されてきた名作。
引用:河出書房新社の公式Xより
「#海のはじまり」で初めて出会われた方々にとっても、心を支える一冊となりますよう。
一過性のブームではなく刊行から16年毎年年版を重ね、日本のみならず世界からも愛されれている「くまとやまねこ」は23万部を突破しています。
ドラマ「海のはじまり」を観て知る方も少なくないと思われます。
大人も子供も読みやすい絵本「くまとやまねこ」、ぜひ読んでみましょう!
海のはじまり|絵本「くまとやまねこ」はAmazonや楽天でも買える
絵本「くまとやまねこ」は人気の絵本のため、図書館で借りることもできますし、近くの書店でも取り扱っている可能性が高いですが、ネット通販の「Amazon」や「楽天市場」でも購入が可能です。
2024年7月10日時点で注文が殺到しているため一時的に新品で注文ができず、中古品で価格が上がっている場合もありますが、新品は1,430円(税込)で購入ができます。
重版も決定しているため少し待てば正規品の値段で購入できます。
焦らずに購入したいですね!
Amazonと楽天市場のリンクを置いておきます↓
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!まとめです!
まとめ
・海のはじまり|絵本「くまとやまねこ」を絶対読むべき5つの理由!
・身近な人との”死”の向き合い方がわかる
・”くま”がまるで「海」のよう
・”くま”がまるで「夏」のよう
・ ”くま”がまるで「弥生」のよう
・ドラマ内の絵本の行方
・絵本「くまとやまねこ」が緊急重版決定
・絵本「くまとやまねこ」はAmazonや楽天市場でも購入が可能。
これからも「くまとやまねこ」「海のはじまり」から目が離せません!
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